鶴ヶ城(会津若松城)はどこにある?エピソードや歴代城主・観光のみどころを紹介!

鶴ヶ城(会津若松城)は、その雄大な姿と悠久の歴史で知られる福島県会津若松市の象徴です。築城から600年以上経った現在も、多くの訪問者を魅了し続けています。

この城は、戊辰戦争の舞台となり、その後も時代の変遷を見守りながら、多くの逸話や文化を紡いできました。

また、美しい赤瓦の屋根や、歴史の証人である鉄門(くろがねもん)、八重さんの像など、見どころは数知れず。

この記事では、鶴ヶ城の魅力を深掘りし、その歴史的価値や訪れるべき理由を紹介していきます。

目次

鶴ヶ城はどんな城?建てたのはだれ?

所在地福島県会津若松市追手町1-1
アクセスJR磐越西線、会津若松駅下車、市内循環線鶴ヶ城・飯盛山回りバス15分「鶴ヶ城北口」降車、徒歩3分
電話番号0242-27-4005(一般財団法人 会津若松観光ビューロー)
営業時間8:30〜17:00(入場16:30)
休業日特に記載なし(イベントやメンテナンス等で変動する可能性あり)
築城した人蒲生氏郷
築城した年1593年
主な歴代城主葦名直盛、伊達政宗、蒲生氏郷、上杉景勝、保科正之、松平容保など
天守閣の有無有(再建天守)
観覧料大人410円、小中学生150円、麟閣共通入場券520円

鶴ヶ城、またの名を会津若松城は、福島県会津若松市にある歴史ある城です。この城は、かつての武士の時代から多くの人々に親しまれ、日本の歴史を色濃く反映しています。

特にこの城を築いた蒲生氏郷は、戦国時代末期の大名で、会津地方における城郭建築に大きな影響を与えました。蒲生氏郷によって城は強固なものとなり、後の時代にも多くの武将によって重用されてきました。

鶴ヶ城の構造は、その堅牢さで知られ、天守閣は再建されたものの、当時の風格を今に伝えています。城内には、美しい庭園や堀が配され、四季折々の自然美を楽しむことができます。特に春の桜の季節には、多くの観光客で賑わいます。

この城へのアクセスは、公共交通機関を使うと便利です。JR磐越西線の会津若松駅からは、バスで約15分。「鶴ヶ城北口」で下車し、そこから歩いてすぐです。また、車を利用する方には、城の周辺に駐車場が完備されており、訪れやすい環境が整っています。

現在の鶴ヶ城は、その歴史的価値だけでなく、美しい自然環境や四季を通じてのイベントでも人気があります。訪れる人々からは、「美しい景色が楽しめる」「歴史を感じられる場所」といった声が多く聞かれます。

また、子どもから大人まで、幅広い年齢層に楽しんでもらえるような展示があり、教育的な場としても注目されています。

鶴ヶ城は、日本の豊かな歴史と自然の美しさを体験できる貴重な場所です。訪れる人々にとって、忘れがたい思い出となるでしょう。

鶴ヶ城の歴史とは?どんな出来事があった?

鶴ヶ城(会津若松城)は、福島県会津若松市にある城で、日本の戦国時代から明治維新にかけての激動の歴史を経ています。この城は、多くの武将や出来事が織りなす歴史の舞台となった場所です。

鶴ヶ城は、その歴史を通じて多くの変遷を経験しましたが、現在ではその美しい姿で多くの観光客を魅了しています。

季節ごとに異なる表情を見せる城の景色は、訪れる人々にとって忘れられない思い出となっています。会津若松市に訪問の際は、ぜひ鶴ヶ城を訪れ、その歴史と美しさを感じてみてください。

1384年、葦名直盛が東黒川館を築城

葦名直盛によって築城された東黒川館は、鶴ヶ城の原型となりました。この時期は、日本がまだ地方豪族の支配下にあった戦国時代の始まりに位置づけられます。葦名氏は会津地方を支配する有力な一族でした。

1593年、蒲生氏郷が7層の天守閣を築城し鶴ヶ城と命名

蒲生氏郷は、豊臣秀吉によって会津に移され、城の大規模な改修を行いました。その際に築かれたのが、現在の鶴ヶ城の名前の由来となる7層の天守閣です。

この改修は、会津若松城が地域の政治・軍事の中心となるための重要なステップでした。

1639年、加藤明成が現在と同じ白い5層の天守閣へ改装

関ヶ原の戦い後、会津に入封した加藤明成は、城の天守閣を現在見られる白い5層の構造に改装しました。この改装は、城の美観だけでなく、防御機能を高める目的もありました。

1868年、戊辰戦争における新政府軍との激戦

会津若松城は、戊辰戦争の重要な舞台の一つとなりました。この戦争では、新政府軍と旧幕府派が日本全国で戦いました。会津藩は旧幕府派として戦い、城は約1ヶ月の激しい攻防戦の末に新政府軍に開城しました。

1965年、天守閣の再建

明治時代に入り、多くの城が廃城になる中、鶴ヶ城の天守閣は取り壊されましたが、1965年に市民の寄付などによって再建されました。これにより、鶴ヶ城は会津若松のシンボルとしての地位を再確立しました。

鶴ヶ城のエピソード・逸話

鶴ヶ城(会津若松城)は、その長い歴史の中で多くのエピソードや逸話を残しています。

これらのエピソードは、鶴ヶ城がただの古い建築物ではなく、多くの人々の生活や歴史が息づいている場所であることを教えてくれます。城は、戦いの場だけでなく、地域社会の絆を深め、未来への希望をつなぐ力を持っています。

会津若松を訪れた際には、これらのエピソードを思い浮かべながら、鶴ヶ城を見ると、さらに深い感動を覚えるかもしれません。

蒲生氏郷と鶴ヶ城の名前の由来

1593年、蒲生氏郷が会津に入封した際に、黒川城(鶴ヶ城の旧名)に大規模な改修を加えました。氏郷の幼名「鶴千代」から取り、城の名前を鶴ヶ城と改めたとされています。

この名前の変更は、蒲生家の新たなスタートを象徴するものであり、氏郷の野心と会津地方への愛着を感じさせるエピソードです。

白虎隊の悲劇

戊辰戦争の最中、1868年には、鶴ヶ城を舞台にした白虎隊の悲劇が起こりました。この若い士族たちは、新政府軍に包囲された城を守るために戦いましたが、若松城が落城したとの誤った情報を受けて、多くが自刃を選びました。

この悲劇は、鶴ヶ城の歴史の中でも特に感動的なエピソードとして語り継がれています。白虎隊の勇気と悲哀は、会津若松の人々にとって忘れられない歴史の一部となっています。

天守閣の再建

鶴ヶ城の天守閣は、明治時代に取り壊されましたが、1965年に市民の寄付によって再建されました。

この再建プロジェクトは、会津若松市民の城への深い愛着と誇りを示すものであり、地元コミュニティーの強い結束を象徴しています。

再建された天守閣は、過去と現在をつなぐ会津若松のシンボルとなり、多くの人々に親しまれています。

名曲「荒城の月」の作詞モチーフ

鶴ヶ城(会津若松城)のエピソードとして特に心に残るのは、名曲「荒城の月」の作詞モチーフです。この曲は、日本を代表する美しいメロディーとして知られ、その歌詞は会津若松の鶴ヶ城をモチーフにしています。

「荒城の月」の歌詞は、土井晩翠によって書かれました。晩翠は、明治時代に活躍した詩人であり、その作品は今日でも多くの人々に愛されています。

この曲は、かつての戊辰戦争で激しく戦い、その後廃墟となった鶴ヶ城を見て、感じた感情を元に作詞されました。月明かりに照らされた荒れ果てた城の姿が、過去の激動の時代を偲ばせ、聞く者の心を打ちます。

歌詞の中で描かれるのは、月夜に静かに佇む荒れた城の風景ですが、それは同時に失われた時代や、戦いで亡くなった多くの人々への哀悼の意を表しています。また、この曲は、戦いの悲しみや時の流れの中で変わっていくものの美しさを、詩的に描き出しています。

「荒城の月」は、鶴ヶ城を訪れる多くの観光客にとって、特別な意味を持つ曲となっています。城の敷地内には、この曲を記念した碑も建てられており、訪れる人々はその碑の前で、曲の歴史や背景に思いを馳せることができます。

鶴ヶ城(会津若松城)の観光の見どころは?名所はどこ?

鶴ヶ城(会津若松城)を訪れた際には、多くの見どころがあります。ここでは、鶴ヶ城の主な見どころと、その近くにある名所を紹介します。

これらの見どころを巡ることで、鶴ヶ城や会津若松の豊かな歴史と文化を深く理解することができるでしょう。それぞれの場所が持つ独特の魅力を感じながら、素敵な時間を過ごしてください。

赤瓦の屋根

鶴ヶ城天守閣の特徴の一つが、その美しい赤瓦の屋根です。日本の城で赤瓦を使用しているのは非常に珍しく、鶴ヶ城の赤瓦は、城の美しさを一層引き立てています。

赤瓦は、かつて黒色の天守閣に使用されていたいぶし瓦から変更され、城をより鮮やかに、そして目を引く姿にしています。特に、日が当たると赤瓦の輝きが増し、見る者を魅了します。

鉄門(くろがねもん)

鶴ヶ城には、歴史的な鉄門「くろがねもん」があります。この鉄門は、城の防御機能を高めるために設けられたもので、堅牢な造りが特徴です。

くろがねもんをくぐることで、訪れる人々は一歩一歩、歴史の深みに触れることができます。

また、この鉄門から城内へと続く道は、昔の人々が歩んだ道と同じであることに思いを馳せることができます。

八重さんの像

鶴ヶ城の近くには、大河ドラマにもなった新島八重(やえ)の像が立っています。八重は戊辰戦争において活躍した女性であり、その勇敢な姿は多くの人々に知られています。

像は、八重の強さと優しさを同時に表現しており、彼女の生きた時代の背景を感じさせます。八重さんの像を訪れることで、会津の女性たちの生きざまや、その時代の歴史に思いを馳せることができるでしょう。

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